古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 225番

早苗とる

源経信(みなもとのつねのぶ)

早苗を取る山田に水を引く筧から、水が漏れたのだなあ。引き渡した注連縄に、露がこぼれている。

作者
大納言經信(源経信)
  1. 1山畦早苗さんけいのさなへ山畦早苗さんけいのさなへさんけいのさなえといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2早苗さなへ早苗さなへさなえとるとるとる初句
  3. 3山田やまだ山田やまだやまだののの筧かけひ筧かけひかけい二句
  4. 4もりにけりもりにけりもりにけり三句
  5. 5ひくひくひく注連繩しめなは注連繩しめなはしめなわににに四句
  6. 6露つゆ露つゆつゆぞこぼるゝぞこぼるゝぞこぼるる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「山畦の早苗(山の田のあぜの早苗)」という題で詠んだ歌。

早苗を取る山田に水を引く筧から、水が漏れたのだなあ。引き渡した注連縄に、露がこぼれている。

意訳

山の田で早苗を取るころ、水を引く筧から水が漏れ、田に張った注連縄に露がこぼれ落ちている。

語釈・文法注

筧
竹や木で作った、水を引く樋。
注連繩
神聖な場所を区切るために張る縄。田に張って区切りとした。

和歌

作者
源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・225番
歌体
短歌
状況
詞書「山畦早苗といへる心を」(「山畦の早苗(山の田のあぜの早苗)」という題で詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

経信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、40頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日