新古今和歌集 巻第三 夏歌 222番
あかなくに
見飽きないうちに散ってしまった花の色々は、あなたの袂に残っていたのですね。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五月五日に薬玉を贈ってきた人に詠んだ歌。
見飽きないうちに散ってしまった花の色々は、あなたの袂に残っていたのですね。
意訳
春に名残を惜しみながら散ってしまった花々の色とりどりの美しさは、あなたが贈ってくれた薬玉の中に残っていたのですね。
語釈・文法注
- 藥玉
- 香料を錦の袋に入れ、造花や菖蒲などで飾って五色の糸を垂らしたもの。端午の節句に邪気をはらうために柱などに掛けた。
- あかなくに
- 飽きないうちに。
和歌
- 作者
- 源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・222番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五月五日藥玉つかはし侍りける人に」(五月五日に薬玉を贈ってきた人に詠んだ歌)。
解説
経信の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、40頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日