古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 197番

二聲と

源経信(みなもとのつねのぶ)

もう二声目を鳴いたと聞いたならば、ほととぎすよ、衣の片袖を敷いて、うたた寝でもしよう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
大納言經信(源経信)
  1. 1二ふた二ふたふた聲こゑ聲こゑこえととと初句
  2. 2鳴な鳴ななきつときつときつと聞き聞ききかばかばかば二句
  3. 3時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす三句
  4. 4衣ころも衣ころもころもかたしきかたしきかたしき四句
  5. 5轉寢うたたね轉寢うたたねうたたねはははせむせむせむ結句

引用の仕方

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現代語訳

もう二声目を鳴いたと聞いたならば、ほととぎすよ、衣の片袖を敷いて、うたた寝でもしよう。

意訳

ほととぎすがもう一声鳴くのを待って、眠らずにいる。二声目を聞いたら、衣の片袖を敷いて、うたた寝でもしよう。

語釈・文法注

衣かたしき
自分の衣の片袖だけを敷いて寝ること。独り寝を表す。
轉寢
うたた寝。

和歌

作者
源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・197番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

経信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日