古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 196番

ほとゝぎす

大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

ほととぎすが鳴きながら出てくる山の、大和撫子が咲いたらしいなあ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
大中臣能宣朝臣(大中臣能宣)
  1. 1ほとゝぎすほとゝぎすほととぎす初句
  2. 2鳴な鳴ななきつゝきつゝきつつ出い出いいづるづるずる二句
  3. 3足引あしびき足引あしびきあしびきののの三句
  4. 4大和やまと大和やまとやまと撫子なでしこ撫子なでしこなでしこ四句
  5. 5咲さ咲ささきにけらしもきにけらしもきにけらしも結句

引用の仕方

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現代語訳

ほととぎすが鳴きながら出てくる山の、大和撫子が咲いたらしいなあ。

意訳

ほととぎすが鳴きながら山から出てきた。その山では、大和撫子の花ももう咲いたらしい。

語釈・文法注

足引の
「山」にかかる枕詞。ここでは「山」から「やまと(大和)」を導く。
咲きにけらしも
「けらし」は根拠のある推量、「も」は詠嘆。

和歌

作者
大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 921–991
伊勢神宮の祭主。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集にあたった。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・196番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「足引の」が「やま(と)」にかかる。

解説

作者の能宣は梨壺の五人の一人で、百人一首49番の作者。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日