古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 189番

夏草は

醍醐天皇(だいごてんのう)

夏草が茂ったというのに、ほととぎすよ、どうしてわが家では一声も鳴かないのか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1夏草なつくさ夏草なつくさなつくさははは初句
  2. 2しげりにけりとしげりにけりとしげりにけりと二句
  3. 3郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎす三句
  4. 4などなどなど我宿わがやど我宿わがやどわがやどににに四句
  5. 5一ひと一ひとひと聲こゑ聲こゑこえもせぬもせぬもせぬ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

夏草が茂ったというのに、ほととぎすよ、どうしてわが家では一声も鳴かないのか。

意訳

夏草はもうこんなに茂った。季節は夏なのに、ほととぎすはどうしてわが家で一声も鳴いてくれないのか。

語釈・文法注

など
どうして。
一聲もせぬ
一声も鳴かない。「など」を受けて連体形で結ぶ。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・189番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

醍醐天皇の歌。底本は第二句を「しげりにけりと」とするが、「しげりにけれど」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、34頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日