古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 188番

夏草は

藤原元真(ふじわらのもとざね)

夏草は茂ったことだなあ。道を行く人も、草を結ぶほどに。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原元眞(藤原元真)
  1. 1夏草なつくさ夏草なつくさなつくさははは初句
  2. 2しげりにけりなしげりにけりなしげりにけりな二句
  3. 3玉鋒たまぼこ玉鋒たまぼこたまぼこののの三句
  4. 4みちみちみち行ゆ行ゆゆくくく人ひと人ひとひとももも四句
  5. 5むすぶばかりにむすぶばかりにむすぶばかりに結句

引用の仕方

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現代語訳

夏草は茂ったことだなあ。道を行く人も、草を結ぶほどに。

意訳

夏草がすっかり茂って、道を行く人が草を結べるほどになった。草を結ぶのは、旅の安全を祈るまじないでもある。

語釈・文法注

玉鋒の
「道」にかかる枕詞。
むすぶ
草を結ぶ。旅の無事や、再会を祈るまじない。

和歌

作者
藤原元真(ふじわらのもとざね) 生没年未詳(十世紀)
藤原清邦の子。甲斐守などを務めた。屏風歌や歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・188番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「玉鋒の」が「みち」にかかる。
二句切れ
二句切れ。

解説

作者の元真は平安中期の歌人で、三十六歌仙の一人。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、34頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日