新古今和歌集 巻第三 夏歌 186番
花ちりし
花が散った庭の木の間も、すっかり葉が茂り合って、空に照る月の光も、まれにしか差しこまないことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
花が散った庭の木の間も、すっかり葉が茂り合って、空に照る月の光も、まれにしか差しこまないことだ。
意訳
春に花が散った庭の木々は、夏になって葉が茂り合い、すき間もなくなった。夜空に照る月の光も、ほとんど差しこまない。
語釈・文法注
- 茂りあひて
- 茂り合って。
- 天照る
- 空に照る。
- 影
- 月の光。
和歌
- 作者
- 曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・186番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
曽禰好忠の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、34頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日