新古今和歌集 巻第三 夏歌 185番
櫻麻の
桜麻の生えている麻畑の下草よ、ただ茂っておくれ。名残を惜しんで別れた、桜の花と同じ名なのだから。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕崇徳院に百首歌を献上しました時の、夏の歌。
桜麻の生えている麻畑の下草よ、ただ茂っておくれ。名残を惜しんで別れた、桜の花と同じ名なのだから。
意訳
桜麻という麻の畑の下草よ、どうか茂ってくれ。桜麻という名には、名残惜しく別れた桜の花の名がついているのだから。
語釈・文法注
- 櫻麻
- 麻の一種。
- をふ
- 麻の生えている所。麻生。
- あかで
- 満ち足りないで。名残惜しく。
和歌
- 作者
- 待賢門院安芸(たいけんもんいんのあき) 生没年未詳(十二世紀)
藤原顕盛の娘とされる。鳥羽天皇の中宮待賢門院璋子に仕えた女房で、のち郁芳門院安芸とも呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・185番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「崇德院に百首の歌奉りける時、夏の歌」(崇徳院に百首歌を献上しました時の、夏の歌)。
解説
作者の待賢門院安芸は待賢門院に仕えた女房。『久安百首』の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、33〜34頁(コマ26)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日