新古今和歌集 巻第三 夏歌 183番
いかなれば
どういうわけで、その昔からの神山の葵草は、年は経ても、いつまでも二葉のままなのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕葵を詠んだ歌。
どういうわけで、その昔からの神山の葵草は、年は経ても、いつまでも二葉のままなのだろうか。
意訳
賀茂の神山に生える葵草は、長い年月を経ているはずなのに、毎年変わらず二葉の若々しい姿をしている。神域の植物の不思議さを詠む。
語釈・文法注
- 其神山
- 「そのかみ(その昔)」と賀茂の「神山(こうやま)」を掛ける。
- 二葉
- 芽を出したばかりの二枚の葉。葵の葉の形でもある。
和歌
- 作者
- 小侍従(こじじゅう) 1121?–1202?
石清水八幡宮の別当光清の娘。二条天皇・高倉天皇らに仕えた女房歌人。「待宵の小侍従」と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・183番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「葵をよめる」(葵を詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「そのかみ」に「その上(昔)」と「神山」を掛ける。
解説
作者の小侍従は石清水八幡宮の別当の娘で、「待宵の小侍従」と呼ばれた。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ26)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日