新古今和歌集 巻第二 春歌下 162番
あし曳の
山吹の花は散ってしまったことだ。井手の河鹿は、今ごろ鳴いているだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕延喜十三年の亭子院の歌合の歌。
山吹の花は散ってしまったことだ。井手の河鹿は、今ごろ鳴いているだろうか。
意訳
山吹の花が散ってしまった。山吹と取り合わされる井手の河鹿は、今ごろ花を惜しんで鳴いているだろうか。
語釈・文法注
- あし曳の
- 「山」にかかる枕詞。
- 井手の蛙
- 井手の玉川の河鹿。山吹とともに詠まれた。
和歌
- 作者
- 藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
藤原浜成の曽孫で、相模掾・治部少丞などを務めた。管絃にも長じた。寛平期の歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二・春歌下・162番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「延喜十三年、亭子院の歌合の歌」(延喜十三年の亭子院の歌合の歌)。
修辞
- 枕詞
- 「あし曳の」が「山(吹)」にかかる。
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
延喜十三年(913)の「亭子院歌合」での興風の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、29頁(コマ24)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日