古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 161番

蛙鳴く

厚見王(あつみのおおきみ)

河鹿の鳴く神奈備川に影を映して、今ごろ咲いているだろうか、山吹の花は。

作者
厚見王
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2蛙かはづ蛙かはづかわず鳴な鳴ななくくく初句
  3. 3神南備かむなび神南備かむなびかんなび川がは川がはがわににに二句
  4. 4影かげ影かげかげ見み見みみえてえてえて三句
  5. 5今いま今いまいまかさくらむかさくらむかさくらむ四句
  6. 6山吹やまぶき山吹やまぶきやまぶきのののはなはなはな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

河鹿の鳴く神奈備川に影を映して、今ごろ咲いているだろうか、山吹の花は。

意訳

河鹿が鳴く神奈備川のほとりでは、今ごろ山吹の花が咲いて、その影を川面に映しているだろうか。

語釈・文法注

蛙
河鹿(かじか)蛙。清流で美しい声で鳴く。
神南備川
大和国の竜田川、または飛鳥川とされる。
今かさくらむ
今ごろ咲いているだろうか。

和歌

作者
厚見王(あつみのおおきみ) 生没年未詳(奈良時代)
奈良時代の皇族。『万葉集』に短歌三首を残す。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・161番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

『万葉集』巻八の厚見王の歌「かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花」。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、28〜29頁(コマ24)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日