古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 160番

岩根こす

源国信(みなもとのくにざね)

岩の根元を越えて流れる清滝川の流れが速いので、波が岸の山吹の枝を折りかけるように打ち寄せている。

作者
權中納言國信(源国信)
  1. 1堀川院ほりかはのゐん堀川院ほりかはのゐんほりかわのいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2岩いは岩いはいわ根ね根ねねこすこすこす初句
  3. 3淸きよ淸きよきよ瀧たき瀧たきたき川がは川がはがわののの二句
  4. 4速はや速はやはやければければければ三句
  5. 5浪なみ浪なみなみををおりかくるりかくるりかくる四句
  6. 6岸きし岸きしきしののの山吹やまぶき山吹やまぶきやまぶき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕堀河院の御代に、百首歌を献上しました時の歌。

岩の根元を越えて流れる清滝川の流れが速いので、波が岸の山吹の枝を折りかけるように打ち寄せている。

意訳

清滝川は岩を越えるほど流れが速く、その波が岸の山吹の枝に打ちかかり、折り曲げるように揺らしている。

語釈・文法注

岩根こす
岩の根元を越える。
をりかくる
「折りかくる」と、波が「織りかくる」(織りなす)意を重ねるとする説もある。

和歌

作者
源国信(みなもとのくにざね) 1069–1111
右大臣源顕房の子。権中納言に至った。堀河天皇の歌壇で活躍し、『堀河百首』の作者の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・160番
歌体
短歌
状況
詞書「堀川院の御時、百首の歌奉りけるに」(堀河院の御代に、百首歌を献上しました時の歌)。

修辞

体言止め
「岸の山吹」。

解説

国信の『堀河百首』の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、28頁(コマ24)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日