新古今和歌集 巻第二 春歌下 151番
唐人の
唐の人が舟を浮かべて遊ぶという今日、三月三日だ。わが友よ、花の髪飾りをつけなさい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕曲水の宴を詠んだ歌。
唐の人が舟を浮かべて遊ぶという今日、三月三日だ。わが友よ、花の髪飾りをつけなさい。
意訳
中国の人々は三月三日に川に舟を浮かべて遊ぶという。今日はその日だ。さあ、わが友よ、花のかずらを頭に飾って楽しもう。
語釈・文法注
- 唐人
- 中国の人。
- 曲水の宴
- 三月三日に、流れに杯を浮かべ、それが流れ着く前に詩歌を詠む宴。
- わがせこ
- 親しい男性への呼びかけ。
- 花かづら
- 花を糸で連ねた髪飾り。
和歌
- 作者
- 大伴家持(おおとものやかもち) 718?–785
大伴旅人の子。越中守などを経て中納言に至った。『万葉集』の編纂に深く関わったとされ、同集に最も多くの歌を残す。繊細で抒情的な歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二・春歌下・151番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「曲水の宴をよめる」(曲水の宴を詠んだ歌)。
解説
『万葉集』巻十九の家持の歌「漢人も筏浮かべて遊ぶといふ今日そわが背子花縵せな」の異伝。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、27頁(コマ23)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日