古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 130番

山高み

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

山が高いので、峰の嵐に散る花が、月の光の中で空一面を曇らせている、明け方の空よ。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、春はる春はるはるののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2山やま山やまやま高たか高たかたかみみみ初句
  3. 3峰みね峰みねみねののの嵐あらし嵐あらしあらしににに二句
  4. 4散ち散ちちるるる花はな花はなはなののの三句
  5. 5月つき月つきつきにあまぎるにあまぎるにあまぎる四句
  6. 6あけがたのあけがたのあけがたの空そら空そらそら結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、春の歌。

山が高いので、峰の嵐に散る花が、月の光の中で空一面を曇らせている、明け方の空よ。

意訳

高い山の峰に吹く嵐で桜が散り、その花びらが有明の月の光の中で空一面に舞って、空を霞ませている。

語釈・文法注

山高み
山が高いので。
あまぎる
空一面を曇らせる。

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・130番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、春の歌」(百首歌を献上した時の、春の歌)。

修辞

体言止め
「あけがたの空」。

解説

作者の讃岐は源頼政の娘。百人一首92番の作者。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、23頁(コマ21)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日