新古今和歌集 巻第二 春歌下 125番
花散れば
花が散ってしまうと、訪れる人もすっかりまれになって、花を散らすので厭わしく思っていた風の音だけが聞こえる。
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現代語訳
〔詞書〕「花落客稀(花が散って客がまれになる)」という題で詠んだ歌。
花が散ってしまうと、訪れる人もすっかりまれになって、花を散らすので厭わしく思っていた風の音だけが聞こえる。
意訳
花が咲いていたころは人がよく訪ねてきたが、散ってしまうと誰も来なくなった。今は、花を散らすのでいやだと思っていた風の音だけが聞こえる。
語釈・文法注
- 訪ふ人
- 訪れる人。
- なりはてゝ
- すっかりなってしまって。
- 厭ひし
- いやだと思っていた。
和歌
- 作者
- 藤原範兼(ふじわらののりかね) 1107–1165
藤原能兼の子。刑部卿に至った。学者として知られ、歌学書『和歌童蒙抄』や歌枕の書『五代集歌枕』を著した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二・春歌下・125番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「花落客稀といふことを」(「花落客稀(花が散って客がまれになる)」という題で詠んだ歌)。
解説
作者の範兼は学者・歌人で、歌学書『和歌童蒙抄』を著した。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、22頁(コマ21)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日