古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 122番

山深み

源経信(みなもとのつねのぶ)

山が深いので、杉の群れ立つ木立も見えなくなるほどに、峰の上を吹く風に花が散ることよ。

作者
大納言經信(源経信)
  1. 1見山花けんさんくわ見山花けんさんくわけんさんかといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2山やま山やまやま深ふか深ふかふかみみみ初句
  3. 3杉すぎ杉すぎすぎのむらのむらのむら立だ立だだちちち二句
  4. 4見み見みみえぬまでえぬまでえぬまで三句
  5. 5尾を尾をおののの上へ上へえののの風かぜ風かぜかぜににに四句
  6. 6花はな花はなはなののの散ち散ちちるかなるかなるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「見山花(山の花を見る)」という題で詠んだ歌。

山が深いので、杉の群れ立つ木立も見えなくなるほどに、峰の上を吹く風に花が散ることよ。

意訳

深い山の杉木立が見えなくなるほど、峰の風に吹かれて桜の花びらが激しく散り乱れている。

語釈・文法注

むら立ち
群がって立っている木。
尾の上
山の峰の上。

和歌

作者
源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・122番
歌体
短歌
状況
詞書「見山花といへる心を」(「見山花(山の花を見る)」という題で詠んだ歌)。

解説

作者の経信は源俊頼の父で、和歌・漢詩・管絃にすぐれた。百人一首71番の作者。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、22頁(コマ21)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日