古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 119番

春雨の

源重之(みなもとのしげゆき)

春雨がしとしとと降る空のように、絶え間なく落ちる涙とともに、花が散ってしまったことだ。

作者
源重之
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2春雨はるさめ春雨はるさめはるさめののの初句
  3. 3そほふるそほふるそおふる空そら空そらそらののの二句
  4. 4をやみせずをやみせずおやみせず三句
  5. 5おつるおつるおつる淚なみだ淚なみだなみだににに四句
  6. 6花はな花はなはなぞぞぞ散ち散ちちりけるりけるりける結句

引用の仕方

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現代語訳

春雨がしとしとと降る空のように、絶え間なく落ちる涙とともに、花が散ってしまったことだ。

意訳

春雨は小止みなくしとしとと降り続いている。その雨のように、花を惜しむ涙が絶え間なく落ち、その涙とともに花も散っていく。

語釈・文法注

そほふる
しとしとと降る。
をやみせず
小止みなく。少しも止まずに。

和歌

作者
源重之(みなもとのしげゆき) ?–1000?
清和天皇の曽孫。相模権守などの地方官を歴任し、陸奥で没した。冷泉天皇の東宮時代に献上した「重之百首」は、現存最古の百首歌とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・119番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「春雨のそほふる空の」が「をやみせず」を導く。

解説

源重之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、21頁(コマ20)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日