古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 118番

山櫻

康資王母(やすすけおうのはは)

山桜の花の下を吹く風が吹いたのだなあ。木の下ごとに、まだらに消え残った雪のように花びらが散り敷いている。

作者
康資王母
  1. 1花はな花はなはな見み見みみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける人ひと人ひとひとにさそはれてにさそはれてにさそわれて詠よ詠よよみけるみけるみける詞書
  2. 2山櫻やまざくら山櫻やまざくらやまざくら初句
  3. 3花はな花はなはなののの下した下したした風かぜ風かぜかぜ二句
  4. 4ふきにけりふきにけりふきにけり三句
  5. 5木こ木ここののの下もと下もともとごとのごとのごとの四句
  6. 6雪ゆき雪ゆきゆきのむらのむらのむら消ぎ消ぎぎえええ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕花見をした人に誘われて詠んだ歌。

山桜の花の下を吹く風が吹いたのだなあ。木の下ごとに、まだらに消え残った雪のように花びらが散り敷いている。

意訳

山桜の木の下を風が吹き抜けたらしい。どの木の根元にも、白い花びらがまだらに散り敷いて、消え残った雪のように見える。

語釈・文法注

下風
木の下を吹く風。
木の下ごと
木の下それぞれに。
むら消え
まだらに消え残ること。

和歌

作者
康資王母(やすすけおうのはは) 生没年未詳(十一世紀)
伯耆守高階成順の娘で、母は伊勢大輔。神祇伯延信王の妻となり、康資王を産んだ。後冷泉天皇の皇后寛子に仕えた。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・118番
歌体
短歌
状況
詞書「花見侍りける人にさそはれて詠みける」(花見をした人に誘われて詠んだ歌)。

修辞

見立て
散り敷いた花を、まだらに消え残る雪に見立てる。
体言止め
体言止め。

解説

康資王母の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、21頁(コマ20)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日