古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1972番

夢や夢

赤染衛門(あかぞめえもん)

夢が夢なのか、現実が夢なのか、区別がつかない。どんな世に覚めようとするのだろう。

作者
赤染衞門(赤染衛門)
  1. 1維摩經十喩ゆいまぎやうじふゆ維摩經十喩ゆいまぎやうじふゆゆいまぎょうじゅうゆののの中なか中なかなかににに、、、此身如夢ししんによむ此身如夢ししんによむししんにょむといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2夢ゆめ夢ゆめゆめややや夢ゆめ夢ゆめゆめ初句
  3. 3現うつつ現うつつうつつややや夢ゆめ夢ゆめゆめととと二句
  4. 4わかぬかなわかぬかなわかぬかな三句
  5. 5如何いか如何いかいかなるなるなる世よ世よよにかにかにか四句
  6. 6さめむとすらむさめむとすらむさめむとすらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕維摩経十喩の中に、「此身如夢」という心を。

夢が夢なのか、現実が夢なのか、区別がつかない。どんな世に覚めようとするのだろう。

意訳

夢が夢なのか、現実こそが夢なのか、見分けがつかない。いったいいつの世になったら、この夢から覚めるのだろう。

語釈・文法注

此身如夢
この身は夢のようだ。

和歌

作者
赤染衛門(あかぞめえもん) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀半ば)
赤染時用の娘。大江匡衡の妻。藤原道長の妻倫子と上東門院彰子に仕えた。『栄花物語』正編の作者とされる。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1972番
歌体
短歌
状況
詞書「維摩經十喩の中に、此身如夢といへる心を」(維摩経十喩の中に、「此身如夢」という心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

赤染衛門の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、365頁(コマ192)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日