古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1968番

古の

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

昔の尾上の鐘に似ていることだ。岸を打つ波の暁の声は。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1曉あかつき曉あかつきあかつきいたりていたりていたりて、、、浪なみ浪なみなみののの聲こゑ聲こゑこえ、、、金こがね金こがねこがねののの岸きし岸きしきしによするほどによするほどによするほど詞書
  2. 2古いにしへ古いにしへいにしえののの初句
  3. 3尾上をのへ尾上をのへおのえのかねにのかねにのかねに二句
  4. 4似に似ににたるかなたるかなたるかな三句
  5. 5岸きし岸きしきしうつうつうつ波なみ波なみなみののの四句
  6. 6あかつきのあかつきのあかつきの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「暁いたりて、波の声、金の岸に寄するほど」。

昔の尾上の鐘に似ていることだ。岸を打つ波の暁の声は。

意訳

浄土の金の岸を打つ暁の波の音は、昔聞いた尾上の鐘の音に似ていることだ。

語釈・文法注

尾上のかね
播磨国の尾上の鐘。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1968番
歌体
短歌
状況
詞書「曉いたりて、浪の聲、金の岸によするほど」(「暁いたりて、波の声、金の岸に寄するほど」)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。
体言止め
体言止め。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、364頁(コマ192)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日