古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1963番

さらぬだに

寂然(じゃくぜん)

そうでなくても重い上に、夜の衣の、わが妻でない褄を重ねるな。

作者
寂然法師(寂然)
  1. 1不邪婬戒ふじやいんかい不邪婬戒ふじやいんかいふじゃいんかい詞書
  2. 2さらぬだにさらぬだにさらぬだに初句
  3. 3重おも重おもおもきがきがきが上うへ上うへうえののの二句
  4. 4小夜さよ小夜さよさよ衣ごろも衣ごろもごろも三句
  5. 5わがわがわが妻つま妻つまつまならぬならぬならぬ四句
  6. 6つまなかさねそつまなかさねそつまなかさねそ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕不邪婬戒。

そうでなくても重い上に、夜の衣の、わが妻でない褄を重ねるな。

意訳

ただでさえ罪の重いこの身なのに、夜の衣の褄を重ねるように、自分の妻でない人と夜を重ねてはならない。

語釈・文法注

不邪婬戒
よこしまな交わりをしない戒め。
つま
「褄」と「妻」を掛ける。

和歌

作者
寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1963番
歌体
短歌
状況
詞書「不邪婬戒」(不邪婬戒)。

修辞

掛詞
「つま」。

解説

寂然の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、363頁(コマ191)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日