新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1961番
わたつ海の
海の深みに沈む漁りをしないで、保つかいのある法を求めよ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕十戒の歌を詠みました時に、不殺生戒。
海の深みに沈む漁りをしないで、保つかいのある法を求めよ。
意訳
海の深みに沈むような殺生の漁りをやめて、守るかいのある仏法を求めなさい。
語釈・文法注
- 不殺生戒
- 生き物を殺さない戒め。
- かひ
- 「甲斐」と「貝」を掛ける。
和歌
- 作者
- 寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1961番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「十戒の歌よみ侍りけるに、不殺生戒」(十戒の歌を詠みました時に、不殺生戒)。
修辞
- 掛詞
- 「かひ」。
解説
寂然の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、363頁(コマ191)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日