古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1957番

背かずば

寂然(じゃくぜん)

背かなかったら、いつの世にめぐり会って、思っていたと人に知られようか。

作者
寂然法師(寂然)
  1. 1棄恩入無爲きおんにふむゐ棄恩入無爲きおんにふむゐきおんにゅうむい詞書
  2. 2背そむ背そむそむかずばかずばかずば初句
  3. 3いづれのいづれのいずれの世よ世よよにかにかにか二句
  4. 4廻めぐ廻めぐめぐりあひてりあひてりあいて三句
  5. 5思おも思おもおもひけりともひけりともいけりとも四句
  6. 6人ひと人ひとひとににに知し知ししられむられむられむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「棄恩入無為」。

背かなかったら、いつの世にめぐり会って、思っていたと人に知られようか。

意訳

恩愛を捨てて出家しなければ、いつの世に親とめぐり会って、本当は思っていたのだと知ってもらえるだろう。

語釈・文法注

棄恩入無爲
恩愛を捨てて無為(涅槃)に入る。

和歌

作者
寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1957番
歌体
短歌
状況
詞書「棄恩入無爲」(「棄恩入無為」)。

修辞

字余り
第三句。

解説

寂然の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、362頁(コマ191)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日