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新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1954番

闇深き

寂然(じゃくぜん)

闇の深い木の下ごとに約束しておいて、朝立つ霧の跡の露っぽさよ。

作者
寂然法師(寂然)
  1. 1作是敎已復至他國さぜけういぶしたこく作是敎已復至他國さぜけういぶしたこくさぜきょういぶしたこく詞書
  2. 2闇やみ闇やみやみ深ふか深ふかふかききき初句
  3. 3木こ木ここのもとのもとのもと每ごと每ごとごとににに二句
  4. 4契ちぎ契ちぎちぎりおきてりおきてりおきて三句
  5. 5朝あさ朝あさあさたつたつたつ霧きり霧きりきりののの四句
  6. 6跡あと跡あとあとののの露つゆ露つゆつゆけさけさけさ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「作是教已復至他国」。

闇の深い木の下ごとに約束しておいて、朝立つ霧の跡の露っぽさよ。

意訳

闇の深い木の下ごとに教えを残して去った仏の跡は、朝霧が立ち去ったあとのように、涙の露にぬれている。

語釈・文法注

作是敎已復至他國
この教えをなし終えて、また他国へ行く。

和歌

作者
寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1954番
歌体
短歌
状況
詞書「作是敎已復至他國」(「作是教已復至他国」)。

修辞

字余り
第三句。
体言止め
体言止め。

解説

寂然の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、362頁(コマ191)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日