新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1951番
道のべの
道端の蛍だけを道しるべにして、ひとりで出て行く夕闇の空よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕人々がすすめて法文百首の歌を詠みました時に、「二乗但空智如蛍火」。
道端の蛍だけを道しるべにして、ひとりで出て行く夕闇の空よ。
意訳
道端の蛍のかすかな光だけを頼りに、たった一人で夕闇の空の下へ出て行く。
語釈・文法注
- 二乘但空智如螢火
- 二乗(声聞・縁覚)の空の智は蛍の光のようにかすかだ。
和歌
- 作者
- 寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1951番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「人々勸めて、法文百首の歌よみ侍りけるに、二乘但空智如螢火」(人々がすすめて法文百首の歌を詠みました時に、「二乗但空智如蛍火」)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
寂然の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、361頁(コマ190)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日