新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1938番
これや此
これこそあの、つらい世の外の春なのだろう。花の扉の曙の空は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕蓮華初開楽。
これこそあの、つらい世の外の春なのだろう。花の扉の曙の空は。
意訳
これこそがつらい世を離れた浄土の春なのだろう。蓮の花の扉が開く曙の空は。
語釈・文法注
- 蓮華初開樂
- 往生して蓮の花が初めて開き仏を見る楽しみ。
- 戸ぼそ
- 扉。
和歌
- 作者
- 寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1938番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「蓮華初開樂」(蓮華初開楽)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
寂蓮の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、359頁(コマ189)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日