古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1927番

わたつ海の

藤原忠通(ふじわらのただみち)

海の底から来てまもなく、この身のままで成仏を極めるのだ。

作者
法性寺入道前關白太政大臣(藤原忠通)
  1. 1法華經ほけきやう法華經ほけきやうほけきょう廿八品にじふはちほん廿八品にじふはちほんにじゅうはちほんののの歌うた歌うたうた、、、人々ひとびと人々ひとびとひとびとによませによませによませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、提婆品だいばほん提婆品だいばほんだいばほんののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2わたつわたつわたつ海うみ海うみうみののの初句
  3. 3底そこ底そこそこよりきつるよりきつるよりきつる二句
  4. 4程ほど程ほどほどもなくもなくもなく三句
  5. 5此この此このこの身み身みみながらにながらにながらに四句
  6. 6身み身みみをぞをぞをぞ極きは極きはきわむるむるむる結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕法華経二十八品の歌を人々に詠ませました時に、提婆品の心を。

海の底から来てまもなく、この身のままで成仏を極めるのだ。

意訳

竜女は海の底からやって来て間もなく、その身のままで悟りを極めたのだ。

語釈・文法注

提婆品
『法華経』提婆達多品。八歳の竜女が即身成仏する話がある。

和歌

作者
藤原忠通(ふじわらのただみち) 1097–1164
関白藤原忠実の子で、兼実・慈円の父。鳥羽・崇徳・近衛・後白河の四代にわたって摂政・関白を務めた。保元の乱では後白河天皇方についた。書にもすぐれ、法性寺流の祖とされる。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1927番
歌体
短歌
状況
詞書「法華經廿八品の歌、人々によませ侍りけるに、提婆品の心を」(法華経二十八品の歌を人々に詠ませました時に、提婆品の心を)。

解説

忠通の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、357頁(コマ188)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日