古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1898番

春日野の

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

春日野の茨の道の埋もれ水よ、せめて末だけでも神の霊験を現してください。

詞書
「家に百首の歌よみ侍りける時、神祇の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1春日野かすがの春日野かすがのかすがのののの初句
  2. 2おどろのおどろのおどろの道みち道みちみちののの二句
  3. 3埋うも埋うもうもれれれ水みづ水みづみず三句
  4. 4末すゑ末すゑすえだにだにだに神かみ神かみかみののの四句
  5. 5しるしあらはせしるしあらはせしるしあらわせ結句

引用の仕方

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現代語訳

春日野の茨の道の埋もれ水よ、せめて末だけでも神の霊験を現してください。

意訳

春日野の茨の道に埋もれた水のような私だが、せめて子孫の代には神のご加護を現してください。

語釈・文法注

おどろ
茨などの茂み。
埋れ水
草に埋もれた水。世に出ない身のたとえ。
末
水の末と子孫を掛ける。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1898番
歌体
短歌
状況
詞書「家に百首の歌よみ侍りける時、神祇の心を」(家で百首の歌を詠みました時、神祇の心を)。

修辞

掛詞
「末」。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、350頁(コマ185)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日