新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1894番
石川や
石川の瀬見の小川が清いので、月も流れを尋ねて澄んでいる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕鴨社の歌合ということで人々が詠みました時に、月を。
石川の瀬見の小川が清いので、月も流れを尋ねて澄んでいる。
意訳
石川の瀬見の小川が清らかなので、月もその流れを慕って来て、澄んで映っている。
語釈・文法注
- 瀬見の小川
- 賀茂川の異名。
- すむ
- 「澄む」と「住む」を掛ける。
和歌
- 作者
- 鴨長明(かものちょうめい) 1155?–1216
下鴨神社の禰宜鴨長継の子。俊恵に和歌を学び、和歌所の寄人となった。のち出家して日野の方丈の庵に住み、『方丈記』を著した。歌論書『無名抄』、説話集『発心集』もある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1894番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「鴨社の歌合とて人々よみ侍りけるに、月を」(鴨社の歌合ということで人々が詠みました時に、月を)。
修辞
- 掛詞
- 「すむ」。
解説
長明の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、350頁(コマ185)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日