新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1889番
月さゆる
月の冴える御手洗川に影が見えて、氷に摺ったような山藍の袖よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕文治六年、女御入内の屏風に、臨時祭を描いた所を詠みました歌。
月の冴える御手洗川に影が見えて、氷に摺ったような山藍の袖よ。
意訳
月の冴えわたる御手洗川に、舞人の山藍の袖が映り、まるで氷に摺りつけたように見える。
語釈・文法注
- 山藍
- 青摺りの染料。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1889番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「文治六年、女御入內の屏風に、臨時祭かける所をよみ侍りける」(文治六年、女御入内の屏風に、臨時祭を描いた所を詠みました歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、348〜349頁(コマ184)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日