古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1882番

神風や

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

五十鈴の川のほとりの宮柱は、幾千代住めと建て始めたのだろう。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1入道前關白にふだうさきのくわんぱく入道前關白にふだうさきのくわんぱくにゅうどうさきのかんぱくののの家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2神かみ神かみかみ風かぜ風かぜかぜややや初句
  3. 3五十鈴いすず五十鈴いすずいすずののの河かは河かはかわののの二句
  4. 4宮みや宮みやみや柱ばしら柱ばしらばしら三句
  5. 5幾いく幾いくいく千代ちよ千代ちよちよすめとすめとすめと四句
  6. 6たてたてたて始はじ始はじはじめけむめけむめけむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕入道前関白の家で百首の歌を詠みました時に。

五十鈴の川のほとりの宮柱は、幾千代住めと建て始めたのだろう。

意訳

五十鈴川のほとりの宮柱は、いつまでも神が住まわれるようにと、遠い昔に建てられたのだろう。

語釈・文法注

すめ
「住め」と「澄め」をかける。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1882番
歌体
短歌
状況
詞書「入道前關白の家の百首の歌よみ侍りけるに」(入道前関白の家で百首の歌を詠みました時に)。

修辞

枕詞
「神風や」。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、347頁(コマ183)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日