新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1837番
賤の男の
身分の低い男が毎朝伐って積む柴のように、しばしの間も生きがたい世だなあ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕長年修行の心があったのを、捨てがたいことがあって過ごしていたが、親などが亡くなって、心安く思い立った頃、障子に書きつけました歌。
身分の低い男が毎朝伐って積む柴のように、しばしの間も生きがたい世だなあ。
意訳
木こりが毎朝伐り集める柴ではないが、しばしの間も生き長らえがたい世の中だ。
語釈・文法注
- 賤の男
- 身分の低い男。
- しばし
- 「柴」を掛ける。
和歌
- 作者
- 山田法師(やまだほうし) 生没年未詳
平安中期の僧侶歌人。経歴は未詳。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1837番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「年頃修行の心ありけるを、捨てがたき事侍りて過ぎけるに、親などなくなりて、心やすく思ひ立ちける頃、障子に書きつけ侍りける」(長年修行の心があったのを、捨てがたいことがあって過ごしていたが、親などが亡くなって、心安く思い立った頃、障子に書きつけました歌)。
修辞
- 序詞
- 初句〜第三句。
- 掛詞
- 「しばし」に「柴」。
解説
山田法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、337頁(コマ178)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日