古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1809番

曉と

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

暁だと告げる鐘の音を、黄楊の枕をそばだてて聞くのも悲しいことだ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1曉あかつき曉あかつきあかつきののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2曉あかつき曉あかつきあかつきととと初句
  3. 3つげのつげのつげの枕まくら枕まくらまくらををを二句
  4. 4そばだてゝそばだてゝそばだてて三句
  5. 5聞き聞ききくもかなしきくもかなしきくもかなしき四句
  6. 6鐘かね鐘かねかねののの音おと音おとおとかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕暁の心を。

暁だと告げる鐘の音を、黄楊の枕をそばだてて聞くのも悲しいことだ。

意訳

暁を告げる鐘の音を、黄楊の枕から頭をもたげて聞くのも悲しい。

語釈・文法注

つげ
「告げ」と「黄楊」を掛ける。
そばだてて
枕を立てて頭をもたげて。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1809番
歌体
短歌
状況
詞書「曉の心を」(暁の心を)。

修辞

掛詞
「つげ」に「告げ」と「黄楊」。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、333頁(コマ176)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日