古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1798番

いにしへの

藤原道信(ふじわらのみちのぶ)

昔の山藍の衣がなかったら、忘れられる身となっていただろうか。

作者
藤原通信朝臣(藤原道信)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2いにしへのいにしへのいにしえの初句
  3. 3山やま山やまやま井ゐ井ゐいののの衣ころも衣ころもころも二句
  4. 4なかりせばなかりせばなかりせば三句
  5. 5忘わす忘わすわすらるゝらるゝらるる身み身みみととと四句
  6. 6なりやしなましなりやしなましなりやしなまし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕返歌。

昔の山藍の衣がなかったら、忘れられる身となっていただろうか。

意訳

昔ともに着た山藍の衣がなかったら、私はあなたに忘れられた身になっていたでしょう。

語釈・文法注

山井の衣
山藍で摺った舞人の衣。

和歌

作者
藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1798番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

道信の歌。底本は作者名を「藤原通信朝臣」と刷るが、藤原道信のこと。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、330頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日