古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1783番

いかにして

慈円(じえん)

どうして今まで世にいたのだろう。有明の月のように尽きないものなのに、世を厭う心は。

詞書
「五十首の歌の中に」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1いかにしていかにしていかにして初句
  2. 2今いま今いまいままでまでまで世よ世よよにににははは二句
  3. 3有明ありあけ有明ありあけありあけののの三句
  4. 4つきせぬつきせぬつきせぬ物もの物ものものををを四句
  5. 5厭いと厭いといとふふう心こころ心こころこころははは結句

引用の仕方

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現代語訳

どうして今まで世にいたのだろう。有明の月のように尽きないものなのに、世を厭う心は。

意訳

どうして今まで世に長らえてきたのだろう。世を厭う心は、有明の月のように尽きることがないのに。

語釈・文法注

ありあけ
「在り」と「有明」を掛ける。
つきせぬ
「月」を掛ける。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1783番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌の中に」(五十首の歌の中に)。

修辞

掛詞
「あり」に「在り」と「有明」、「つき」に「尽き」と「月」。
倒置
倒置。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、327頁(コマ173)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日