古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1769番

世を捨つる

藤原兼宗(ふじわらのかねむね)

世を捨てる心はやはりなかったのだ。つらいことをつらいとは思い知っているけれど。

詞書
「五十首の歌よみ侍りけるに、述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言兼宗(藤原兼宗)
  1. 1世よ世よよををを捨す捨すすつるつるつる初句
  2. 2心こころ心こころこころははは猶な猶ななほぞほぞおぞ二句
  3. 3なかりけるなかりけるなかりける三句
  4. 4憂う憂ううきききををを憂う憂ううしとしとしとははは四句
  5. 5思おも思おもおもひしれどもひしれどもいしれども結句

引用の仕方

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現代語訳

世を捨てる心はやはりなかったのだ。つらいことをつらいとは思い知っているけれど。

意訳

つらい世をつらいと思い知っていながら、やはり世を捨てる心にはなれなかった。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原兼宗(ふじわらのかねむね) 1163–1242
藤原忠親の子。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1769番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌よみ侍りけるに、述懷の心を」(五十首の歌を詠みました時に、述懐の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

兼宗の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、325頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日