古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1767番

おしかへし

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

くり返し物思いをするのは苦しいので、知らない顔で世を過ごしてしまおうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1おしかへしおしかへしおしかえし初句
  2. 2物もの物ものものををを思おも思おもおもふふうははは二句
  3. 3苦くる苦くるくるしきにしきにしきに三句
  4. 4知し知ししらずらずらず顏がほ顏がほがおにてにてにて四句
  5. 5世よ世よよをやをやをや過す過すすぎましぎましぎまし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

くり返し物思いをするのは苦しいので、知らない顔で世を過ごしてしまおうか。

意訳

何度も物思いにふけるのは苦しいので、いっそ何も知らない顔をして世を過ごしてしまおうか。

語釈・文法注

おしかへし
くり返し。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1767番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、325頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日