新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1723番
天つ風
空の風が吹く吹飯の浦にいる鶴が、どうして雲の上に帰らないことがあろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕殿上の籍を離れて詠みました歌。
空の風が吹く吹飯の浦にいる鶴が、どうして雲の上に帰らないことがあろうか。
意訳
空の風が吹く吹飯の浦にいる鶴は、いつか雲の上に帰って行く。私もきっと殿上に戻れるはずだ。
語釈・文法注
- 吹飯の浦
- 和泉国の歌枕。「吹け」を掛ける。
- 雲井
- 空。宮中をたとえる。
和歌
- 作者
- 藤原清正(ふじわらのきよただ) ?–958
藤原兼輔の子。紀伊守などを務めた。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1723番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「殿上はなれ侍りてよみ侍りける」(殿上の籍を離れて詠みました歌)。
修辞
- 掛詞
- 「ふけゐ」に「吹け」と「吹飯」。
解説
清正の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、317頁(コマ168)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日