古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1696番

老いぬとて

菅原道真(すがわらのみちざね)

老いたからといって、松は緑がまさるのだった。わが黒髪が雪のように白くなる寒さの中で。

作者
菅贈太政大臣(菅原道真)
  1. 1松まつ松まつまつ詞書
  2. 2老お老おおいぬとていぬとていぬとて初句
  3. 3松まつ松まつまつはははみどりぞみどりぞみどりぞ二句
  4. 4まさりけるまさりけるまさりける三句
  5. 5わがわがわが黑髪くろかみ黑髪くろかみくろかみののの四句
  6. 6雪ゆき雪ゆきゆきののの寒さむ寒さむさむさにさにさに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「松」を題に。

老いたからといって、松は緑がまさるのだった。わが黒髪が雪のように白くなる寒さの中で。

意訳

松は年を経るほど緑が深まる。それにひきかえ私の黒髪は、雪が積もったように白くなる寒々しさだ。

語釈・文法注

わが黒髪の雪
黒髪が白くなったことを雪にたとえる。

和歌

作者
菅原道真(すがわらのみちざね) 845–903
学者・政治家。宇多・醍醐天皇に重用されて右大臣に至ったが、藤原時平らの讒言で大宰権帥に左遷され、配所で没した。死後に太政大臣を追贈され、のち天神として祀られた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1696番
歌体
短歌
状況
詞書「松」(「松」を題に)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
見立て
白髪を雪に。

解説

道真の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、312頁(コマ166)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日