古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1695番

花とちり

菅原道真(すがわらのみちざね)

花のように散り、玉のように見えて人を欺くので、雪の降る故郷が夢に見えたことだ。

作者
菅贈太政大臣(菅原道真)
  1. 1雪ゆき雪ゆきゆき詞書
  2. 2花はな花はなはなとちりとちりとちり初句
  3. 3玉たま玉たまたまととと見み見みみえつゝえつゝえつつ二句
  4. 4あざむけばあざむけばあざむけば三句
  5. 5雪ゆき雪ゆきゆきふるふるふる里さと里さとさとぞぞぞ四句
  6. 6夢ゆめ夢ゆめゆめににに見み見みみえけるえけるえける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「雪」を題に。

花のように散り、玉のように見えて人を欺くので、雪の降る故郷が夢に見えたことだ。

意訳

雪が花のように散り、玉のように輝いて私の目を欺くので、つい雪の降る故郷の都が夢に見えてしまった。

語釈・文法注

あざむけば
見まちがえさせるので。
雪ふる里
「雪降る」と「古里」を掛ける。

和歌

作者
菅原道真(すがわらのみちざね) 845–903
学者・政治家。宇多・醍醐天皇に重用されて右大臣に至ったが、藤原時平らの讒言で大宰権帥に左遷され、配所で没した。死後に太政大臣を追贈され、のち天神として祀られた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1695番
歌体
短歌
状況
詞書「雪」(「雪」を題に)。

修辞

掛詞
「ふる」に「降る」と「古(里)」。

解説

道真の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、312頁(コマ166)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日