古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1693番

山わかれ

菅原道真(すがわらのみちざね)

山を離れて飛んで行く雲が帰って来る姿を見る時は、やはり期待されることだ。

作者
菅贈太政大臣(菅原道真)
  1. 1雲くも雲くもくも詞書
  2. 2山やま山やまやまわかれわかれわかれ初句
  3. 3とびゆくとびゆくとびゆく雲くも雲くもくもののの二句
  4. 4歸かへ歸かへかえりりり來く來くくるるる三句
  5. 5影かげ影かげかげ見み見みみるるる時とき時ときときははは四句
  6. 6なほたのまれぬなほたのまれぬなおたのまれぬ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「雲」を題に。

山を離れて飛んで行く雲が帰って来る姿を見る時は、やはり期待されることだ。

意訳

山から離れて飛び去った雲も、また山に帰って来る。その姿を見ると、私もいつか都に帰れるのではないかと、やはり頼みに思われてくる。

語釈・文法注

山わかれ
山を離れて。
たのまれぬ
自然と頼みに思われる。「ぬ」は完了。

和歌

作者
菅原道真(すがわらのみちざね) 845–903
学者・政治家。宇多・醍醐天皇に重用されて右大臣に至ったが、藤原時平らの讒言で大宰権帥に左遷され、配所で没した。死後に太政大臣を追贈され、のち天神として祀られた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1693番
歌体
短歌
状況
詞書「雲」(「雲」を題に)。

解説

道真の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、311頁(コマ165)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日