古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1688番

秋されば

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

秋になると狩人が越える竜田山ではないが、立っても座っても、もの思いをすることだ。

作者
人麿(柿本人麻呂)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2秋あき秋あきあきさればさればされば初句
  3. 3狩かり狩かりかり人びと人びとびとこゆるこゆるこゆる二句
  4. 4立田たつた立田たつたたつた山やま山やまやま三句
  5. 5立た立たたちてもゐてもちてもゐてもちてもいても四句
  6. 6物もの物ものものをををしぞしぞしぞ思おも思おもおもふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

秋になると狩人が越える竜田山ではないが、立っても座っても、もの思いをすることだ。

意訳

秋になると狩人が越えていく竜田山。その名のように、立っても座っても、もの思いばかりしている。

語釈・文法注

和歌

作者
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 生没年未詳(七世紀後半〜八世紀初め)
持統・文武天皇の時代の宮廷歌人。『万葉集』を代表する歌人で、長歌・短歌ともにすぐれ、のちに「歌聖」とあがめられた。平安時代には人麻呂の作と伝える歌が多く、新古今集にもその名で多くの歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1688番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「秋されば狩人こゆる立田山」が「立ち」を導く。

解説

人麿の歌とされる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、310頁(コマ165)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日