新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1687番
歎きこる
嘆きの木を伐る身は、山にいたまま過ごしてほしい。つらい世の中に何をしに帰るのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ある所へ参詣する道で、樵がたくさん行き会ったのを見て。
嘆きの木を伐る身は、山にいたまま過ごしてほしい。つらい世の中に何をしに帰るのだろう。
意訳
嘆き(投げ木)を伐る樵たちよ、山にいたまま過ごせばよいのに。どうしてつらい世の中へ帰っていくのだろう。
語釈・文法注
- なげき
- 「嘆き」と「投げ木」を掛ける。
和歌
- 作者
- 赤染衛門(あかぞめえもん) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀半ば)
赤染時用の娘。大江匡衡の妻。藤原道長の妻倫子と上東門院彰子に仕えた。『栄花物語』正編の作者とされる。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1687番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「物へまゐりける道に、山人あまた逢へりけるを見て」(ある所へ参詣する道で、樵がたくさん行き会ったのを見て)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 掛詞
- 「なげき」に「嘆き」と「投げ木」。
解説
赤染衛門の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、310頁(コマ165)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日