古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1673番

いかにせむ

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

どうしよう。賤しい者の園の奥の竹垣にこもっても、世の中なのだよ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1述懷じゆつくわい述懷じゆつくわいじゅっかい百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2いかにせむいかにせむいかにせむ初句
  3. 3賤しづ賤しづしずががが園生そのふ園生そのふそのうののの二句
  4. 4おくのおくのおくの竹たけ竹たけたけ三句
  5. 5かきかきかき籠こも籠こもこもるともるともるとも四句
  6. 6世よ世よよののの中なか中なかなかぞかしぞかしぞかし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕述懐の百首歌を詠みました時に。

どうしよう。賤しい者の園の奥の竹垣にこもっても、世の中なのだよ。

意訳

どうしたらよいのだろう。身分の低い者の家の奥に竹垣を結って引きこもっても、そこもやはり世の中なのだ。

語釈・文法注

よ
竹の「節(よ)」と「世」を掛ける。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1673番
歌体
短歌
状況
詞書「述懷百首の歌よみ侍りけるに」(述懐の百首歌を詠みました時に)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
掛詞
「よ」に「節」と「世」。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、307頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日