新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1672番
斧の柄の
斧の柄の朽ちた昔は遠いけれど、以前とは違ってしまった世を過ごすことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕後白河院がお亡くなりになった後、百首歌で。
斧の柄の朽ちた昔は遠いけれど、以前とは違ってしまった世を過ごすことだ。
意訳
斧の柄が朽ちるほどの長い時が過ぎたわけではないのに、院を失って、すっかり変わってしまった世を過ごしている。
語釈・文法注
- 斧の柄の朽ち
- 仙境で碁を見ているうちに斧の柄が朽ちたという故事(爛柯)。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1672番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「後白河院かくれさせ給ひて後、百首の歌に」(後白河院がお亡くなりになった後、百首歌で)。
修辞
- 字余り
- 第四句。
解説
式子内親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、307頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日