新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1674番
秋くれば
秋が来ると、昔ばかりを偲ぶ、忍ぶ草の葉末の露に袖を濡らしながら。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕老いて後、昔を思い出しまして。
秋が来ると、昔ばかりを偲ぶ、忍ぶ草の葉末の露に袖を濡らしながら。
意訳
秋が来ると、昔のことばかりが偲ばれる。忍ぶ草の葉末の露のような涙に、袖を濡らしながら。
語釈・文法注
- しのぶ
- 「偲ぶ」と「忍ぶ草」を掛ける。
和歌
- 作者
- 祝部成仲(はふりべのなりなか) 1099–1191
近江の日吉社の神職(禰宜)。歌林苑の歌人と交わり、多くの歌合に出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1674番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「老の後、昔を思ひ出で侍りて」(老いて後、昔を思い出しまして)。
修辞
- 掛詞
- 「しのぶ」に「偲ぶ」と「忍ぶ草」。
解説
成仲の歌。底本は初句を「秋くれば」とするが、「明け暮れは」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、307頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日