古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1667番

わすれじの

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

忘れまいと言った人さえ訪ねてこない山路だなあ。桜は雪に降り変わったけれど。

詞書
「百首の歌奉りしに、山家の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1わすれじのわすれじのわすれじの初句
  2. 2人ひと人ひとひとだにとだにとだにとははわぬぬぬ二句
  3. 3山路やまぢ山路やまぢやまじかなかなかな三句
  4. 4櫻さくら櫻さくらさくらははは雪ゆき雪ゆきゆきににに四句
  5. 5ふりかはれどもふりかはれどもふりかわれども結句

引用の仕方

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現代語訳

忘れまいと言った人さえ訪ねてこない山路だなあ。桜は雪に降り変わったけれど。

意訳

忘れないと言った人さえ訪ねてこない山路だ。桜の散る春が過ぎて、雪の降る冬に変わったというのに。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1667番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りしに、山家の心を」(百首歌を献上した時に、山家の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、306頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日