古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1668番

影やどす

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

光を宿す露ばかりがしげくなりはてて、草にやつれる故郷の月よ。

作者
藤原雅經(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしにりしにりしに詞書
  2. 2影かげ影かげかげやどすやどすやどす初句
  3. 3露つゆ露つゆつゆのみしげくのみしげくのみしげく二句
  4. 4なりなりなりはははてゝてゝてて三句
  5. 5草くさ草くさくさにやつるゝにやつるゝにやつるる四句
  6. 6故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさとののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時に。

光を宿す露ばかりがしげくなりはてて、草にやつれる故郷の月よ。

意訳

故郷は荒れはてて、月の光を宿す露ばかりが多くなった。茂った草に隠れて、月までがやつれて見える。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1668番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りしに」(五十首歌を献上した時に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

雅経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、306頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日