新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1665番
今はわれ
今は私は、松の柱の杉の庵に閉じこもるべきなのに。苔の深い袖よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌を献上した時に、山家の心を。
今は私は、松の柱の杉の庵に閉じこもるべきなのに。苔の深い袖よ。
意訳
今は私も、松の柱に杉の屋根の庵に閉じこもって暮らすべき身なのに。袖には苔のように涙が深くしみている。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1665番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌奉りしに、山家の心を」(百首歌を献上した時に、山家の心を)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
式子内親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、306頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日