新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1654番
昔聞く
昔から聞く天の河原を訪ねてきて、跡もない水を眺めるばかりだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕天の河原を通るといって。
昔から聞く天の河原を訪ねてきて、跡もない水を眺めるばかりだ。
意訳
昔から話に聞く天の河原を訪ねてきたが、業平の跡もなく、ただ流れる水を眺めるばかりだ。
語釈・文法注
- 天の河原
- 河内国の交野の地名。業平の「狩り暮らし」の歌の地。
和歌
- 作者
- 藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1654番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「天の河原を過ぐとて」(天の河原を通るといって)。
解説
良経の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、304頁(コマ162)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日